中絶の薬とはどんなもの?成功率・費用・手術との違いを徹底まとめ
中絶の薬は妊娠初期に医療機関で処方され、服用する中絶方法です。手術を行わない点が特徴で、近年日本でも承認されており、母体保護法指定医師が所属する登録された医療機関で実施されます。
中絶の薬には、使用できる妊娠週数や管理体制、出血や副作用、費用面などの条件や注意点があるため、事前によく理解しておくことが大切です。
本記事では、中絶の薬の基本的な仕組みから、使用方法、成功率、人工妊娠中絶手術との違い、費用の目安、リスクや注意点までを順に整理します。まずは、中絶の薬がどのような医薬品で、どこでどのように処方されるのかを確認していきましょう。
中絶の薬は医療機関で処方される経口中絶薬
中絶の薬は、医師の診察と判断のもと、医療機関や婦人科クリニックでのみ処方される経口の中絶薬です。日本では厚生労働省に承認された医薬品として扱われており、正規ルート以外での入手は想定されておらず、医療機関の管理下で使用することが前提です。
服用によって子宮の収縮が促され、妊娠組織を体外へ排出するのが中絶の薬の仕組みです。外科的な処置は行われず、身体に器具を入れる必要もありませんが、妊娠の継続を止めるため、医療行為である点に変わりはありません。
また、中絶の薬はどの医療機関や婦人科クリニックでも扱えるわけではなく、指定医が在籍する取り扱い病院に限られています。処方から服用、排出の確認まで、医療機関の管理下で進めることが前提です。
ここでは、中絶の薬で必ず併用される2種類の薬と、管理体制について解説します。
| いわゆる経口中絶薬「メフィーゴパック」については、母体保護法指定医師のみが使用することとされていることや、厳格な管理が求められていること等から、本剤が適正に使用されるよう留意事項等を本ページでお示しします。 |
参照元:厚生労働省「いわゆる経口中絶薬「メフィーゴパック」の適正使用等について」
使用の際はミフェプリストンとミソプロストールを併用するのが原則
中絶の薬は、ミフェプリストンとミソプロストールという2種類の薬を決められた順番で使用するのが基本です。
最初に服用するミフェプリストンは、妊娠を維持するために必要なホルモンの働きを抑え、妊娠の継続を止める役割を持ちます。その後、一定の時間を空けて子宮を収縮させるミソプロストールを服用するのが一般的です。2つの薬を組み合わせることで子宮内の内容物を体外へ排出する作用が起こります。
大切なのは、日本で承認されている方法は2成分を所定の手順で用いるものであり、自己判断で手順や用量を変えないと理解すること。また、服用量や投与の間隔は医師が判断し、自己調整もできません。決められた手順を守ることが、安全性を保つ上で重要です。
参照元:ACOG「Medication Abortion Up to 70 Days of Gestation」
中絶の薬は取り扱い病院の管理下でのみ使用できる
中絶の薬は、自宅で自由に使える薬ではなく、取り扱い病院の管理下で使用する必要があります。日本では、指定医が在籍し、必要な体制を整えた医療機関や婦人科クリニックのみが処方と管理を行うことが可能です。
診察では妊娠週数の確認や子宮外妊娠でないかの検査が行われ、その結果をもとに使用の可否が判断されます。服用後も、出血の状態や排出が確認できるまで、医療機関や婦人科クリニックによる経過観察が欠かせません。
この管理体制は、強い出血や痛み、不完全中絶といったリスクに備えるためです。安全に使用するためには、医師の指示に従い、決められた流れで進めることが必要となります。
中絶の薬は妊娠初期のみ使用できる
中絶の薬は、妊娠していればいつでも使える方法ではなく、妊娠初期に限って使用できる医療行為です。妊娠週数が進むにつれて薬の効果が弱まり、出血や合併症のリスクが高まるため、使用できる時期が明確に定められています。
大切なのは、妊娠に気づいた時点で早めに医療機関や婦人科クリニックを受診し、薬による中絶が選択肢に入るかを確認すること。週数の判断は自己申告ではなく、超音波検査など医師の診察によって行われることを理解しておきましょう。
ここでは、中絶の薬を投与できる妊娠週数の目安と、使用できないケースについて整理します。
参照元:厚生労働省「いわゆる経口中絶薬「メフィーゴパック」の適正使用等について」
投与できるのは妊娠9週0日(妊娠63日)以下の場合
中絶の薬は、妊娠9週までとされています。これは、妊娠週数が早いほど薬の効果が得られやすく、身体への負担も比較的抑えられるためです。妊娠週数は、最終月経の初日を基準に計算されますが、実際には排卵日や着床の時期に個人差があるため、できるだけ早く受診しましょう。
医療機関や婦人科クリニックでは超音波検査を行い、胎嚢の大きさなどから正確な週数を確認します。9週に近づくほど、出血量が増えたり、排出までに時間がかかったりする可能性が高まるため、薬による中絶を希望する場合は、早い段階での相談が必要です。
子宮外妊娠などでは中絶の薬を使用できない
中絶の薬は、子宮内に妊娠している場合にのみ使用できます。子宮外妊娠のように、受精卵が卵管など子宮以外の場所に着床しているケースでは、薬は効果を発揮しません。
このような場合、薬を服用しても妊娠組織は排出されず、命に関わる出血を引き起こすおそれがあります。そのため、使用前の検査で妊娠の位置を確認することが欠かせません。
また、持病の内容や服用中の薬によっては、中絶の薬が適さないと判断されることも。安全に進めるためには、医師に正確な情報を伝え、指示に従うことが重要です。
| 子宮外妊娠の治療に最もよく使われる薬はメトトレキサートです。この薬は細胞の成長を抑制し、妊娠を終了させます。その後、妊娠した細胞は4~6週間かけて体内に吸収されます。このため、卵管を切除する必要はありません。 |
| ② 薬物療法(M T Xエムティーエックス 療法) メソトレキサート(略称:MTX)は、着床した受精卵から発生してくる絨毛という部分に作用して成長を止める薬剤で、抗がん剤の一種です。MTXを用いた異所性妊娠の治療は、これまで多くの報告がおこなわれ、有効性が示されており、諸外国では異所性妊娠に対する治療の第1選択となっています。 |
参照元:京都大学「異所性妊娠 または その疑いがあると診断された患者さんへ」
中絶の薬は服用後に出血と排出が起こる
中絶の薬を服用すると、子宮が収縮し、妊娠組織が体外へ排出される過程で出血と腹痛が起こります。これは薬の作用によるもので、異常ではありません。経過や強さには個人差があることも理解しておくとよいでしょう。
手術とは異なり、短時間で終わる処置ではないため、服用後すぐに日常生活へ戻れるわけではありません。出血が続く期間や排出のタイミングを理解しておくことで、心身の負担を減らすことにつながります。
ここでは、服用後に起こる身体の変化と、医療機関の管理が必要な理由について説明します。
参照元:MSI Reproductive Choices「Medical abortion (Abortion with pills) recovery and aftercare」
服用後数時間から出血と腹痛が始まる
中絶の薬を服用すると、数時間から1日以内に出血と下腹部の痛みが始まることがあります。特にミソプロストールを服用した後は、子宮が強く収縮し、生理痛よりも強い痛みを感じることも。出血の量は生理より多くなることがあり、血のかたまりが混じることもあります。
これは妊娠組織が排出されているサインと考えられており、痛みや出血のピークは一時的で、時間の経過とともに落ち着いていくのが一般的です。
ただし、出血が極端に多い状態が続く場合や、強い痛みが治まらない場合は、すぐに医療機関へ連絡する必要があります。
排出が確認できるまで医療機関の管理が必要
中絶の薬を使用した後は、妊娠組織がすべて排出されたかどうかを確認することが重要。見た目だけで判断することはできないため、医療機関での診察が必要となります。
排出が不十分な場合、出血が長引いたり、感染の原因になったりするおそれも。そのため、医師は超音波検査などで子宮内の状態を確認し、追加の処置が必要かどうかを判断します。
このような理由から、中絶の薬は服用して終わりではありません。処置後も指示された通院を守り、経過を確認することが安全につながります。
中絶の薬の成功率は高いが100%ではない
中絶の薬は、妊娠初期に正しく使用すれば高い成功率が期待できる方法です。国内の治験では9割を超える成功率が報告されていますが、確実に中絶が完了するわけではなく、一定の割合で追加の処置が必要になることがあります。
成功率だけを見て判断するのではなく、どのような条件で効果が高まり、どのような場合にうまくいかない可能性があるのかを理解しておくことが大切です。
ここでは、妊娠週数と成功率の関係、不完全中絶となるケースについて説明します。
| 国内治験の結果 (LP1 001:ミフェプリストン、LP1002:ミソプロストール)、人工妊娠中絶成功率は93.3%であった。 |
参照元:日本産婦人科医会「承認申請された経口中絶薬の安全性と副作用について」
妊娠週数が早いほど成功率は高い
中絶の薬は、妊娠週数が早い段階で使用するほど成功率が高いとされています。妊娠初期では、妊娠組織が小さく、子宮の反応も比較的得られやすいためです。
週数が進むにつれて、薬の効果が弱まる可能性があり、排出までに時間がかかったり、出血量が増えたりすることも。その結果、追加でミソプロストールを使用したり、別の処置が検討されたりすることもあると把握しておきましょう。
薬による中絶を希望する場合は、妊娠が分かった時点で早めに医療機関へ相談することが重要です。
中絶の薬で不完全中絶となる場合がある
中絶の薬を使用しても、妊娠組織が子宮内に一部残る不完全中絶となることがあります。出血が長く続いたり、腹痛が治まらなかったりする症状が出た場合は注意が必要です。
不完全中絶が確認された場合、追加で薬を使用するか、人工妊娠中絶手術によって内容物を除去する処置が必要になることがあります。放置すると感染の原因になるため、医師の判断に従うことが欠かせません。
このように、中絶の薬には成功率の高さと同時に、追加対応が必要となる可能性がある点も理解しておく必要があります。
中絶の薬と人工妊娠中絶手術の違い
中絶の薬と人工妊娠中絶手術は、どちらも妊娠を中断する医療行為ですが、方法や身体への影響、進め方には明確な違いがあります。薬は服用によって自然な排出を促す方法であり、手術は医師が器具を用いて子宮内容物を取り除く処置です。
どちらが適しているかは、妊娠週数や体調、通院の可否、精神的な負担の感じ方などによって異なります。それぞれの特徴を理解したうえで選択することが大切です。
ここでは、中絶の薬と手術の違いを、身体への負担と確実性の面から整理します。
中絶の薬は手術をしないため身体への負担が少ない
中絶の薬は、子宮に器具を入れる処置を行わないため、外科的な負担が少ない方法です。麻酔を使用しないケースが多く、手術に対する不安を感じやすい人にとっては選択肢となります。
一方で、服用後に出血や腹痛が数日続くことがあり、その間は安静が必要。排出までの過程を自分で体験するため、精神的な負担を感じる方もいますが、個人差があります。
身体に直接手を加える処置ではない点がメリットですが、時間をかけて進む方法である点を理解しておくことが重要です。
人工妊娠中絶手術はより確実性が高い
人工妊娠中絶手術は、医師が直接処置を行うため、短時間で中絶が完了する点が特徴です。処置後に妊娠組織が残る可能性は低く、確実性を重視する場合に選ばれることがあります。
ただし、静脈麻酔や局所麻酔を使用することが多く、処置中の痛みは抑えられますが、手術に対する恐怖や身体的な侵襲は避けられません。
薬と手術のどちらにも利点と注意点があり、自分の状況に合った方法を医師と相談しながら決めることが大切です。
なお、大阪・心斎橋のさくま診療所では、経口中絶薬の処方は行っておらず、身体への負担が少ないとされる吸引法(EVA・MVA)による日帰りの人工妊娠中絶手術を行っています。薬による中絶を検討している方も、妊娠週数の確認を兼ねて、まずは早めにご相談ください。
中絶の薬には原則保険が適用されず全額自己負担
中絶の薬による中絶は、日本では健康保険の対象外であり、費用は全額自己負担になります。これは人工妊娠中絶手術と同様で、病気の治療ではなく、母体保護法に基づく処置として扱われるためです。
そのため、事前に費用の目安や追加料金が発生する可能性を理解しておくことが、後悔のない選択につながります。また、医療機関や婦人科クリニックごとに料金設定が異なる点にも注意が必要です。
ここでは、中絶の薬にかかる費用の相場と、入院が必要になった場合の費用について説明します。
参照元:日本産婦人科医会「産婦人科医師向け経口中絶薬に関するQ&A」
中絶の薬の費用相場は10万〜15万円程度が目安
中絶の薬にかかる費用は、一般的に10万〜15万円程度が目安とされています。この中には、初診料、検査費用、薬代、医師の管理費用などが含まれることがほとんどです。
ただし、通院回数や検査内容、医療機関や婦人科クリニックの体制によって費用は変わります。服用後の経過確認や再診察が別料金となるケースも。事前に総額を確認しておくことが重要です。
中絶を検討している場合は費用だけで判断せず、説明の丁寧さや緊急時の対応体制も含めて医療機関を選ぶことが安心につながります。
入院が必要な場合は追加費用が発生する
中絶の薬は外来で対応されることもありますが、医療機関や婦人科クリニックの方針や体調によっては入院が必要となる場合も。特に、出血量の管理や排出の確認を慎重に行う目的で、一定時間の入院を求められることがあります。
入院が必要になると、基本費用に加えて入院費や食事代などが別途発生しますが、これらも保険適用外です。負担額がある程度大きくなる可能性についても理解しておきましょう。
不安を減らすためにも、入院の有無や追加費用の可能性について、事前に医療機関へ確認しておくことが大切です。
中絶の薬を使う前に知っておくべき注意点
中絶の薬は手術を行わない方法である一方、誰でも簡単に使えるものではないため、事前に注意点を理解しておきましょう。妊娠週数や体調だけでなく、通院回数や精神的な負担、安全性の確保など、複数の条件を満たす必要があります。
特に日本では、使用できる医療機関や医師が限られており、自己判断で進めることはできません。安全に中絶の薬を使用するためには、正しい情報を知り、医療機関の管理下で進めることが重要です。
ここでは、事前に把握しておきたい通院の流れや、避けるべき行為、心の負担について解説します。
指定医のいる取り扱い病院に複数回の通院が必要
中絶の薬を使用するには、指定医が在籍する取り扱い病院への複数回の通院が必要です。初診では妊娠週数や妊娠の位置、持病の有無などを確認し、薬が使用できるかを判断します。
その後、服用日や経過観察のための受診と、排出が完了したかどうかを確認する診察も行われるため、忘れずに受診しましょう。中絶の薬を使用する場合は、1回の受診で完了するわけではなく、数日から数週間にわたって医療機関と関わる必要があります。
仕事や学校の予定を調整する必要があるため、時間的な余裕をもって計画することが大切です。
海外サイトや個人輸入は重大なリスクがある
中絶の薬を海外サイトや個人輸入で入手する行為は、重大なリスクを伴います。日本で承認されていない薬が届く可能性があり、成分や用量が正確でないケースも。医師の診察を受けずに服用すると、子宮外妊娠に気づかないまま使用してしまう危険や、強い出血が起きても適切な対応ができないおそれがあります。
安全性が確保されていない方法は、重大な健康被害につながる可能性もあるので注意が必要です。経口中絶薬は、必ず医療機関を通じて使用しなければなりません。中絶の薬を検討する際には、この点をしっかり理解しておくことが大切です。
| インターネットを介して個人輸入したインド製の経口妊娠中絶薬により、健康被害を生じた旨の事例が報告されたとして、平成30年5月14日、厚生労働省から報道発表がありました。 |
参照元:徳島県「医療機関を受診せずに個人で海外製経口妊娠中絶薬を使用することは大変危険です」
服用後に強い不安や精神的負担を感じる場合がある
中絶の薬は、排出までの過程を自分で体験するため、精神的な負担を感じる場合があります。出血や痛みが続く中で、不安や恐怖を感じることも珍しくありません。
また、排出が確認できるまで時間がかかることで、気持ちが落ち着かない状態が続くこともあります。身体だけでなく、心のケアも重要なポイントです。
不安が強い場合は、一人で抱え込まず、医師や医療スタッフに相談できる環境を選ぶことが安心につながります。
中絶の薬に関するよくある質問
中絶の薬については、使用できる人の条件や安全性、副作用、将来の妊娠への影響など、事前に不安を感じやすい点が多くあります。正しい情報を知って過度な心配を減らし、自分に合った方法を選びましょう。
ここでは、医療機関でもよく質問される内容を取り上げ、中絶の薬に関する基本的な疑問を整理します。
中絶の薬は誰でも使える?
中絶の薬は、希望すれば誰でも使える方法ではありません。妊娠週数が妊娠初期であること、子宮内妊娠であること、持病や服用中の薬に問題がないことなど、複数の条件を満たす必要があります。
また、日本では指定医が在籍する取り扱い病院でのみ処方され、医師の判断によって使用の可否が決まることも理解しておきましょう。子宮外妊娠や特定の疾患がある場合は、薬が適さないと判断されることもあります。
このように、中絶の薬は医師の診察を受けたうえで、安全に使用できると判断された場合に限って選択できる方法です。
中絶の薬と手術はどちらが安全?
中絶の薬と人工妊娠中絶手術のどちらが安全かは、一概には言えません。どちらも医療機関や婦人科クリニックで適切に行われれば、安全性は確保されています。
中絶の薬は外科的な処置を行わない点が特徴ですが、出血や腹痛が続く期間があるのも事実です。一方、手術は短時間で完了しますが、麻酔や器具を使う処置が必要になります。
妊娠週数や体調、通院のしやすさ、不安の感じ方によって適した方法は異なると理解しておくとよいでしょう。安全性は方法そのものより、医師の管理下で行われるかどうかが重要です。
中絶の薬の副作用は?
中絶の薬の副作用として、腹痛、出血、吐き気、下痢、発熱などが起こることがあります。これらは薬の作用によるもので、一定期間で落ち着くことが一般的です。
特にミソプロストール服用後は、子宮の収縮に伴う痛みが強く出ることがあります。痛み止めが処方された場合は、医師の指示に従って使用しましょう。
出血が止まらない、強い発熱が続くなど異常を感じた場合は、すぐに医療機関へ連絡する必要があります。
中絶の薬を使った後は妊娠しにくくなる?
中絶の薬を適切に使用したこと自体が、将来の妊娠を妨げるという医学的な根拠はありません。処置後に子宮が回復すれば、妊娠する可能性はあります。
ただし、不完全中絶や感染が起きた場合には、身体への影響が残ることもあるため、処置後の診察と経過確認が重要。医師の指示を守り、回復を確認したうえで生活を整えることが、将来の妊娠を考えるうえでも大切です。
まとめ:中絶の薬は条件とリスクを理解して選ぶことが重要
中絶の薬は、妊娠初期に医療機関の管理下で使用される経口中絶薬で、手術を行わずに中絶を行える方法です。ミフェプリストンとミソプロストールを決められた手順で服用し、出血と排出を経て中絶が成立します。使用を検討する場合は、妊娠9週前後までしか使用できない点や、子宮外妊娠では使えない点など、明確な条件があることを理解しておきましょう。
また、成功率は高いものの100%ではなく、不完全中絶となり追加の処置が必要になる可能性も。服用後は強い腹痛や出血が起こることがあり、精神的な負担を感じる場合もあります。費用は保険適用外で、医療機関によっては入院費が加算されることを把握しておくと安心です。
中絶の薬と人工妊娠中絶手術には、それぞれ異なる特徴と注意点があります。自分の体調や妊娠週数、通院の可否、不安の感じ方を踏まえ、指定医のいる医療機関で十分な説明を受けたうえで、納得できる方法を選ぶことが大切です。さくま診療所は経口中絶薬の取り扱いはありませんが、母体保護法指定医による吸引法の中絶手術に対応していますので、お気軽にご相談ください。
- 監修医情報
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理事長・院長
佐久間 航 医師