中絶コラム

出生前診断で陽性が出たら中絶は選択できる?判断前に知っておきたいことを解説

出生前診断で陽性という結果を受けると、今後どうすればよいのか不安になる方もいらっしゃいます。

今回は、中絶を考える場合に知っておきたい法律上の期限や妊娠週数、検査結果を確認する大切さについて解説します。

出生前診断で陽性が出たら中絶は選択できる?

出生前診断で陽性という結果が出た場合、中絶を選択肢の一つとして考える方もいらっしゃいます。
ただし、陽性という結果だけで、すぐに妊娠継続や中絶を判断することはできません。
検査の種類や結果の内容、妊娠週数、患者さまご自身のお気持ちを整理しながら考えることが大切です。

出生前診断後に中絶が検討されるケース

出生前診断後に中絶が検討される背景には、検査結果だけでなく、妊娠週数やお身体の状態、妊娠を継続した場合の心身への負担などが関係します。
たとえば、出産後の育児や医療的ケアに強い不安がある場合、生活環境やご家族のサポート体制に不安がある場合など、患者さまによって悩まれる内容は異なります。

NIPTなどの出生前診断で陽性が出た後に必要な確定診断

NIPTなどの出生前診断で陽性が出た場合でも、その結果だけで胎児の染色体異常が確定したわけではありません。陽性という結果は、あくまで染色体異常の可能性を示すものであり、今後の判断には追加の確認が必要になることがあります。
確定診断としては、羊水検査や絨毛検査が検討される場合があります。

出生前診断と中絶に関する法律

人工妊娠中絶は、母体保護法に基づいて行われる医療行為です。
母体保護法では、妊娠の継続や出産が身体的・経済的な理由により大きな負担となる場合などに、人工妊娠中絶が検討されます。
また、人工妊娠中絶は母体保護法指定医が行う必要があり、行える時期にも期限があります。出生前診断の結果を受けて中絶を考えている場合は、法律上の期限だけでなく、医療機関ごとに対応できる週数も確認することが大切です。

出生前診断後の中絶はいつまで可能?

人工妊娠中絶は法律上、妊娠22週未満、つまり21週6日までが期限とされています。ただし、医療機関によって対応できる週数は異なります。
当院では、妊娠12週未満の初期中絶に対応しています。出生前診断の結果を受けて中絶を考えている方は、検査結果を待つ期間や妊娠週数の進み方も踏まえて、できるだけ早めに現在の週数をご確認ください。

染色体異常やダウン症候群と診断された場合に考えたいこと

出生前診断で染色体異常やダウン症候群の可能性を指摘されると、赤ちゃんの状態だけでなく、出産後の生活や育児について不安を感じる方もいらっしゃいます。
まずは検査結果を受け止めながら、今後の生活やご自身のお気持ちを一つずつ整理していくことが大切です。

胎児の病気や障がいへの不安

染色体異常やダウン症候群と聞くと、「赤ちゃんはどのような状態なのか」「生まれた後にどのような医療が必要になるのか」と不安を感じる方もいらっしゃいます。
診断名だけでは、実際の発育や必要な支援の程度まで判断しきれないこともあります。検査を受けた医療機関で説明を受け、結果の意味を確認しておきましょう。

出産後の育児や医療的ケアへの不安

染色体異常やダウン症候群の可能性がある場合、出産後の育児や通院、医療的ケア、生活面のサポートについて不安を感じる方も少なくありません。
「自分たちだけで育てられるのか」「仕事や家庭との両立ができるのか」と悩むこともあると思います。将来の生活を具体的に考えるほど、迷いや不安が大きくなることがあります。

妊娠継続・中絶のどちらも含めて考える

出生前診断の結果を受けた後は、妊娠を継続するか、中絶を選択するかで深く悩まれる方もいらっしゃいます。出生前診断の結果を受けて中絶を考えることに、迷いや罪悪感を抱く方も少なくありません。どちらを選ぶ場合でも、すぐに答えを出すことは難しいものです。
患者さまご自身の気持ち、パートナーやご家族との話し合い、妊娠週数などを踏まえて、一人で抱え込まずに考えていきましょう。

出生前診断とは?

出生前診断とは、妊娠中に胎児の染色体異常や病気の可能性を調べる検査です。検査にはいくつかの種類があり、結果の意味や診断の確実性は検査方法によって異なります。

NIPT

NIPTは、妊婦さんの血液を採取し、胎児の染色体異常の可能性を調べる検査です。血液中に含まれる胎児由来のDNAを調べ、特定の染色体異常の可能性を確認します。採血で行えるため身体への負担は比較的少ないとされていますが、確定診断ではありません。

羊水検査・絨毛検査

羊水検査や絨毛検査は、胎児の染色体の状態を詳しく確認するために行われる検査です。羊水検査では羊水に含まれる胎児由来の細胞を調べ、絨毛検査では胎盤のもとになる組織を採取して確認します。NIPTなどで陽性が出た場合に、追加で検討されることがあります。

よくある質問

NIPTで陽性だったら必ず中絶しなければいけませんか?

NIPTで陽性だったからといって、必ず中絶しなければいけないわけではありません。NIPTは確定診断ではないため、検査を受けた医療機関で結果の意味を確認したうえで、今後の選択を考えることが大切です。

NIPTで陽性だった場合、中絶を選ぶ方は多いのでしょうか?

NIPTで陽性となった後に中絶を選ぶ方もいらっしゃいますが、判断は検査結果だけで決まるものではありません。確定診断の結果、妊娠週数、生活環境、ご本人やパートナーのお気持ちによって異なるため、数字だけを見て判断しないことが大切です。

パートナーに相談できない場合でも受診できますか?

パートナーに相談できない場合でも、まずはご本人だけで受診していただくことは可能です。手術を希望される場合に必要な同意書や今後の流れについては、受診時にご説明します。不安なことがある場合は、予約時や受診時にご相談ください。

大阪で出生前診断の結果で悩んでいる方は「さくま診療所」まで

出生前診断の結果を受けて不安を感じている方、中絶を考えているものの迷いがある方も、一人で抱え込まずご相談ください。中絶手術は妊娠週数によって対応できる内容が変わるため、まずは現在の週数を把握することが大切です。

当院では、妊娠12週未満の初期中絶に対応しています。診察では、妊娠週数やお身体の状態を確認したうえで、手術が可能か、手術までに必要な準備、当日の流れについてご説明します。術前の診察は無料で行っており、WEB予約やLINEでのご相談にも対応していますので、不安なことがある方も安心してご相談ください。

出生前診断の結果を受けて、今後どうすればよいか迷っている方も、まずは当院までお問い合わせください。大阪で中絶手術について相談できる医院をお探しの方は、さくま診療所までご相談ください。

監修医情報

理事長・院長

佐久間 航 医師

佐久間 航
略歴
平成12年 大阪医科大学医学部 卒業
平成18年 医療法人 大生會 さくま診療所 開院
所属・資格
  • 医学博士
  • 産婦人科専門医
  • 母体保護法指定医
  • 日本東洋医学会 漢方専門医
所属学会
  • 日本更年期学会 会員
  • 日本心身医学会 会員
  • 日本周産期新生児学会 会員