中絶後の対応・避妊

中絶手術後のケアについて

ホルモンバランス

無痛人工中絶手術とは、その文字が表わしているように、普通の中絶手術とは少し異なり、痛みがない特別な中絶手術のことです。
麻酔をうまく使っていくことによって、手術中も一切痛みを感じることがありませんので安心して受けることができます。
一度中絶手術をおこなったからといって、子宮が傷ついてしまって二度と妊娠できないということはありませんので、安心ください。
また、手術後はホルモンバランスが乱れますので、できれば、月経周期などを戻すために低用量のピルを三か月ほど服用しましょう。

中絶手術と妊娠・不妊症との関係

中絶手術は、母体に大きな影響を与えます。自らの中に宿った新たな生命を人工的に取り出すのが中絶手術です。
刃のないハサミのようなものを子宮内に挿入し、胎 児や胎盤を引っ張り出すようにして子宮から除去します。
取り出しきれなかったものは、吸引機で吸い込むようにして除去されます。子宮にそういった器具が挿入され、子宮内を上下左右に動くわけですから、子宮内膜を傷つける危険性があります。
また、清潔に扱われている器具ではありますが、様々な感染症を引き起こす可能性もあります。
そういったことがおこってしまうと、不妊症になってしまうこともあります。子宮に傷が出来てしまうと、受精卵が子宮に受胎できなくなってしまうのです。
手術をうけた後は、母体の状態に注意し、異常があっても早期発見が出来れば対処することができます。

熱が長く続いたり、出血が続く場合は子宮内感染や子宮内遺残が起きている可能性があります。 異変を感じた場合は、すぐに医療機関を受診してください。

かかりやすい病気

無痛人工中絶手術後にかかりやすい病気は、子宮内感染などによる炎症や多量の不正出血などが挙げられます。
このような場合は、早めに医師への受診をオススメします。
また、こころの病気としては心的外傷後ストレス(PTSD)で苦しまれることがあります。PTSDに繋がるような中絶をした時に、このような病気になることを中絶後遺症候群(PAS)と呼んでいます。
このような抑圧された感情は心身症や精神病的な病気を引き起こす原因になってしまう場合がありますので、注意が必要になってきます。

PASには3つの特徴的な症状があります

01

「過剰反応」は、苦悶発作、短気、集中障害、過剰警戒、熟睡障害や不眠症といったことを引き起こします。

02

「侵害行為」は、中絶した日のことを思い出したりすることで、うつ状態になったりします。

03

「抑圧」は、感情を麻痺させたり、行動パターンを変化させたりといったようなことが見られます。